飲食店にコンセプトって必要なの?

これから、飲食店を開こうと考えているあなた。既に開いて頑張っているあなた。お店が流行るか心配だったり、集客が出来なくて困っていませんか?

専門家や相談員に尋ねたら、「(ショップ)コンセプト」ってなに?とか聞かれたけど、そんなの必要なの?と思っていませんか?

そもそもコンセプトは、「誰に・何を・どのように提供するか」という自分の提供する価値を一言で示すものです。

仮に、コンセプトがない状態を表すなら、ターゲット(対象)もわからず、やみくもにいい物を作ってれば、当たるだろうという「乱れ打ち作戦」と一緒です。お金やモノが乏しい個人店などでは、1年~3年でつぶれてしまうお店が多くて当然です。

だからこそ、「自分の提供する価値は何か?」をしっかりと見直す必要があるのです。

では、これから、具体的な「コンセプトの作り方」をお伝えします。

これを始めるにあたっては、自分だけで考えず、お店のスタッフや家族と一緒に考えてみてください。

3人寄れば文殊の知恵」と言いますが、何人かで話してみると、色々な角度で見ることができるため、自分の知らない自分の良さが見えたり、何より一人で悩まず、楽しんでできます!

まず、A3以上の大きな紙に下図のような3つ輪を書いてみてください。

次に以下の1~3の内容についてみんなで意見を出し合ってみてください。

長々と考えても、いいアイデアは出てこないので、試しに各内容について、10分くらいずつ図ってやってみましょう。

(3は、調べておくと良いかもしれません。)

ポイントは、「ブレインストーミング」という方法を用いることです。

ブレインストーミングとは、創造性開発技法(アイデアを出すときの手法)のひとつで、「自由奔放な発想」がポイントです。

これを行うには4つの大きな基本的ルールがあります。

  • 質よりも量が大切
  • 他人のアイデア・意見に耳を傾け、便乗してもよい
  • アイデア・意見を評価、批判、コメントしてはならない
  • 自由奔放な意見を出す

さて、次に3つの丸の中に書くことですが、

1.「今できること」

今の自分の能力や資質を、飲食店に関係ないようなことでも、イメージしてみてください。

<例>

地元の漁師さんに顔が利く、魚のさばき方がうまい、魚の目利きができる。

2.「これからやりたいこと」

自分のやってみたいことや、社会に貢献したいことなどを具体的にイメージしてください。協力者は、本人に質問してあげて下さい。意外なことに気づくことがあります。

<例>

ダイエットをしてみたい、地元の漁師さんを助けたい、地元の美味しい魚をもっとたくさんの人に食べて欲しい

3.「来て欲しいお客様の声」を書いてみてください。

具体的な来て欲しい客層をイメージし、その人たちの求めているもの(ニーズ)を調べてください。

ターゲットの客層に近い友人や家族に聴いてみるだけでも、違います。

もし、調査が難しいようであれば、僕たちのようなマーケティングができる人に頼むのもありです。

<例>

女性に来て欲しい ⇒ 健康、美容ダイエット

そして、3つの輪が重なる中央の部分でつながるキーワードが、あなたのお店の「コンセプト」として実現しやすいものです。

そして、できることを増やしていけば、「新しいコンセプト」にチャレンジできるチャンスも出てきます。実際、現在売り上げを飛躍的に伸ばしている「株式会社SABAR」の代表取締役右田孝宜さんは「とろさば」を武器に様々な業態やコンセプト広げて、拡大を図っています。

他にも、「来て欲しいお客様の層」を変えてみても、意外なコンセプトが見つかることもあります。

さて、実際にコンセプトをさきほどの例で考えてみましょう。

僕が思いついた一つとして、「あいちの美味しい四季の魚で 多価飽和脂肪酸ダイエット!なんてコンセプトも考えられますね。

コンセプトはこのようにキャッチフレーズにしてみると、伝わりやすくなります。

ちなみにわざと「多価飽和脂肪酸」にしたのは、それって何?って調べて興味を引き付けるためです。

多価飽和脂肪酸の中には、馴染みのある成分だと青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)という割と有名な成分があります。「おぉ、あれのことか!青魚じゃなくても他にも同じような成分があるんだ!」と思ってもらえたら、つかみはばっちりですね!美容にもいいので、「キレイに痩せられる」と、話題になれば、それこそ繁盛店になって、いろんなお客様が「あそこのお店に行くようになったら、痩せた!」とか口コミや感謝の言葉を頂いたら、うちつい笑顔がこぼれちゃいますね!^^

地元の魚というところを掘り下げて「多可飽和脂肪酸で燃焼系ダイエットにつながる」というところを見つけていくには、先ほどご紹介した何人かが集まって行う「ブレーンストーミング」がとっても有効です。

ここで、せっかくですので、「愛知県」のホームページににあいちの四季の魚というページも、ご紹介しておきます。

地元の採れたての新鮮な魚介類をメインに、健康的に痩せられるお料理を出す。

しかも、旬だから、美味しい。

すぐ隣に、スポーツジムのあるところなんかに立地したら、異業種コラボもできそうですね!

他にも、カロリー表示や燃焼表示なんかつけてみても面白いかもしれません^^

どうでしょうか。

これから飲食店を作ろう!って方はぜひこの「コンセプトの作り方」を参考にしてみてください。

また、余談ですが、僕の好きな孫武(孫子の兵法の著者)は、こんなことを言っています。

「兵の形は水に象る。水野の行は高きを避けて下きに走る。兵の勝は実を避けて虚を撃つ。」

「軍の形は水に例えることができる。水は高いところを避けて、低いところに流れる。軍も敵の兵力が充実した『実』の地を避けて、手薄になっている『虚』の地を攻めることで勝利を得る。」という意味です。

これは、現在の戦略の考え方でいうと「ブルーオーシャン戦略」という考え方にあたります。

誰も荒らしていない海、つまりは「新たな市場の開拓」をしていく戦略です。

飲食店は「レッドオーシャン」争いの絶えない海だと言われます。しかし、まだまだ「独創的なアイデア」や「他者との協力」で生みだせる新しい市場も数多くあると思います。特にこうした業界では、ブルーオーシャンは見えるようなところにはありません。つまり、その名の通り「開拓」ができることが大きな差別化になるということです。

コンセプトができたら、次は具体的な戦略や行動を決めていきましょうね!

「コンセプトを作る」⇒「具体的な戦略や行動を決める」

気になる方は、「戦略と事業計画(9月末更新予定)」をご覧ください!!

ぜひ新しい価値を生み出し、ぜひ、充実した「飲食店経営ライフ」をスタートしてみてください!