訳せるだけでもダメ

 色々な現場で経験を積み、少し自分の成長が感じられると、嬉しいものです。特に、褒めて頂くようなことが続くと、張り切ってしまいます。ですが、この時期に、落とし穴があります。英語は、今、多くの国で話されているため、ピジネスの世界では、来日される方の母国語ではなかったとしても、英語の通訳を用意するような場面も多々あります。

 ある時、4 名でみえたイタリアの方々の通訳をすることになったのですが、その中のお一人は、あまり英語が得意ではありませんでした。私は、それまでの通訳としての知識や技術をフルに活用して、伝えられたことを一生懸命に訳し、問題なく終了したと思っていたのです。実際、3名は何も問題なかったのですが、英語が苦手な方は、最終日、私ではなく、英単語を並べ、身振り手振りを交えて、コミュニケーションをとっていた日本人の方に、「君の英語は分かりやすい」と、笑いながら仰いました。お二人は、その後も、とても楽しそうに話し続けていました。 私が間に入って頑張って通訳をしていた筈なのですが、そのイタリア人の方は私の英語をよく理解できず、単語だけで話していた日本人の方の言葉の方が分かりやすかった訳です。例えるなら、「山を登る」という言葉は知っていても「登山」は分からないといった感じでしょうか。自分がうまく訳すことや、知っている難しい表現を使う事に満足することが通訳なのではなく、相手に伝えることが通訳であると、身をもって実感しました。

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